今回は、近年MOS試験エキスパートレベルにも出題範囲とされている「MATCH関数」について解説します。
まず、MATCH関数は、“match”(=一致)するものを探す関数なわけだ。
それでは本題に行きましょう。
例えば、こんな在庫表があるとします。
【例題】
MATCH関数を使用して、「ウインナー」は在庫表の上から何番目にあるかを調べましょう(表タイトルを含みます)
さて、この場合、ゴールとしては「8」と出力されて欲しいことになります。
この場合のMATCH関数の使い方は、このようになります。
=MATCH(“ウインナー”,C16:C26,0)
MATCH関数の引数は、次の通りです。
MATCH(検索値,検索範囲,[照合の種類])
①「検索値」は、「何を探す?」を指定します。
今回は”ウインナー”を探したかったので”ウインナー”と入力しました。
②「検索範囲」は、「どの範囲から?」をセル範囲で指定しましょう。
今回は[商品名]の列を指定したかったので、「C16:C26」を指定しました。
※ここで注意なのは、MATCH関数は縦に1列か、横に1列しか指定できない点です。
MATCH(検索値,検索範囲,[照合の種類])
③[照合の種類]については、「0(FALSE),1,-1」のうちどちらかを指定します。
- 0かFALSEと入力した場合…「完全一致」で照合します。よく使うのはこの値ですね。
この場合は”ウインナー”という検索値に完全に一致した場合にしか計算結果を返してくれません。 - 1と入力した場合、「以下」を意味します。
- -1と入力した場合、「以上」を意味します。
「以上」「以下」ってどういうこと?何に使うの?
ちょっと今回の例題だと分かりにくくなるな。
例題の主旨を変えてみよう。
「1」(以下)を理解するために、ちょっと例題を変えてみます。
定価が160以下の商品のうち、最大のものが何番目かを求めてみます。
ここでは、三番目の引数を「1(”以下”)」にしています。
- 定価が160以下のデータを上から順番に見ていく。
- その中で、最大(つまり160より大きくならないギリギリセーフなデータ)のセルは何番目なのか?を返す。
ということを行っているのです。
ギリギリセーフな奴は何番目なのか?を求めてるわけか。
キミ自身も、色んな意味でギリギリだがな。
それはさておき、「1(“以下”)」なら上記の通り、「-1(“以上”)」ならその逆の条件となる。
ただし、”以上”ならデータが昇順になっていなければ正常な結果が出ない。
また、”以下”なら降順でなければいけないのが大切な条件だ。
以上、いかがだったでしょうか?
MATCH関数、ぜひ覚えておきましょう!
エクセル兄さん IT講師の淳
MATCH関数の説明有難うございます!!
とても分かりやすかったです!
「MOS Excel 2016 Expert」の試験には受かったのですが、点数が700点ちょいのギリギリで ちゃんと理解出来てない部分も多々あり ちゃんと理解したいと思っていたので助かります!
また他の関数も時間が御座いましたら宜しくお願い致します!
コメントありがとうございます。Expert試験に合格おめでとうございます!MATCH関数やINDEX関数など、ちょっと分かりにくい(用途や活用方法もわかりにくい)関数は多いですので、このように解説していきたいと思います。はい、他の関数も更新して参ります!よろしくお願いします。